マリオットボンヴォイ・アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード(以下、MBA)を3年間使い続けてきた私ですが、2025年の大幅な改悪をきっかけにカードの乗り換えを本格的に検討し始めました。
同じようにMBAを使っていて「このまま持ち続けていいのか?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、パートナーと小さな子供がいる3人家族、年間360万円をカード決済するアラサーの私が、乗り換え候補カードを自分なりの比較軸で検討したプロセスをそのままお伝えします。まだ乗り換え先は確定していませんが、同じ境遇の方の参考になれば嬉しいです。
MBAの改悪内容の整理
2025年8月、マリオットボンヴォイ・アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード(MBA)に大幅な改悪が発表されました。私に大きな影響を与えた主な変更点は以下の3点です。
変更点①:年会費の大幅値上げ
シンプルに年会費の値上げが家計に一番響き、見直しの大きな理由となりました。
変更点②:無料宿泊特典の取得条件の大幅引き上げ
私自身、月30万円程度・年間360万円ほどカードで決済しています。改悪前であれば余裕を持って宿泊特典を取得できましたが、400万円に引き上げられたことで少し決済額を増やさなければいけないようになりました。
変更点③:プラチナエリート資格の付与条件の引き上げ
先述の通り、月30万円程度・年間360万円ほどカードを利用しています。改悪前は少し頑張ればプラチナエリート資格に手が届く水準でしたが、条件が500万円に引き上げられたことで現実的でなくなってしまいました。
今回の改定には改善点も1点あり、無料宿泊特典で利用できるホテルの上限ポイントが最大50,000ポイントから最大75,000ポイントに引き上げられています。より高グレードのホテルに泊まれるようになった点は評価できますが、そもそも宿泊特典の取得条件が400万円に引き上げられた以上、私の利用額では恩恵を受けられない改善点となってしまいました。
MBAを3年使ってわかった本音
今後の話をする前に、正直に言うと、改悪前のMBAにも使いづらさを感じていた部分がありました。
ホテルの選択肢が限られる
MBAの無料宿泊特典はマリオット系列のホテルに限定されています。マリオット系列は国内にも多くのホテルがありますが、「この特典を使いたい」と思ったときに、行きたい場所に必ずしも対象ホテルがあるわけではありません。旅行の行き先をホテルに合わせるのではなく、行きたい場所に合わせてホテルを選びたいというのが本音で、この点は3年間ずっと感じていた制約でした。
ポイントの上限が微妙に足りないことがある
改悪前のMBAの無料宿泊特典は、最大50,000ポイント分に自分のポイントを最大15,000ポイントまで合算して、合計最大65,000ポイントまで使用できる仕組みでした。しかし実際に使いたいホテルや日程を調べると、このポイント上限をわずかに超えてしまうケースが度々ありました。特に週末は宿泊料金が上がりやすく、平日に比べて必要ポイントが高くなりがちです。家族での旅行は必然的に週末になることが多い我が家にとって、「あと少し届かない」というもどかしさを感じる場面が多くありました。
期限ギリギリになりがち
無料宿泊特典には有効期限があります。小さな子供がいる3人家族の我が家では、旅行の機会が以前より減っており、「気づいたら期限が迫っていた」という状況を何度か経験しました。特典があっても使えなければ意味がありません。年会費を払って得た特典を、期限に追われながら消化するというのは、本来の姿ではないと感じていました。
これらの使いづらさに加え、今回の改悪が重なったことで、乗り換えを本格的に検討するきっかけになりました。
乗り換えだけじゃない、もう一つの選択肢
カードの見直しを考えたとき、すぐに「乗り換え」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし私が検討しているのは、乗り換え一択ではありません。もう一つの選択肢として、移行期間を活用した戦略的な更新とダウングレードという方法も考えています。
移行期間という救済措置
2025年8月20日以前からMBAを保有している既存会員には、移行特別期間が設けられています。2026年10月26日までのプログラム期間中は、無料宿泊特典の取得条件が改悪前と同じ年間150万円で適用されます。
ここで注目したいのが、取得条件は従来通りの150万円でありながら、特典の中身は新基準の最大75,000ポイント相当に引き上げられている点です。改悪前は最大65,000ポイント(50,000ポイント+自分のポイント最大15,000ポイント)だったため、むしろ特典の価値は上がっています。
具体的な戦略
この移行期間を活用した場合、以下のような流れが考えられます。
うまくいけば、実質的に通常カードの年会費水準で、改悪前より価値の高い宿泊特典を享受できる計算になります。
2026年5月の更新時に新年会費82,500円を支払ってMBAを継続更新する
移行期間中の条件(年間150万円)で最大75,000ポイント相当の無料宿泊特典を取得できたことを確認
宿泊特典取得後にプレミアムカードから通常カード(年会費34,100円)にダウングレードする
プレミアムカードとの年会費の差額48,400円が月割りで返金
移行期間の適用条件やダウングレード時の差額返金については、状況によって異なる可能性があります。実行前には必ずアメリカン・エキスプレスの公式サイトを確認するか、カスタマーサービスに直接問い合わせることを強くおすすめします。
乗り換え候補カードの比較軸
MBAからの乗り換えを検討するにあたり、私が重視している比較軸は以下の4つです。
比較軸①:年会費のコスト
カードを持ち続けるための固定コストです。年会費が高くても特典でペイできるなら問題ありませんが、特典を使いこなせない場合は純粋なコストになります。
比較軸②:無料宿泊特典の取得条件
年間いくら決済すれば特典が取得できるかという条件です。私の年間決済額は月30万円程度・年間360万円が目安のため、現実的に達成できる条件かどうかを重視しています。
比較軸③:無料宿泊特典の使いやすさ
小さな子供がいる3人家族という状況から、以前と比べて旅行の機会は減っています。だからこそ、限られた旅行の機会を最大限楽しむために、宿泊特典はコスパ良く有意義に使いたいと考えています。対象ホテルの選択肢の広さ、有効期限の長さ、週末に使えるかどうかなど、実際に使い切れる特典かどうかをMBAでの3年間の経験を踏まえて特に重視しています。
比較軸④:ポイント還元率
日常の決済で貯まるポイントの価値です。ただし表面上の還元率だけでなく、ポイントの実質的な価値(何に交換できるか、1ポイントあたりの円換算)まで含めて考える必要があります。年間360万円という利用額になるため、還元率の差が年間の獲得ポイント数に大きく影響してきます。
候補カードの比較
上記の4つの比較軸をもとに、現在検討しているホテル系クレジットカード3枚を比較します。
![]() マリオットボンヴォイ・ アメックスプレミアム(MBA) | ![]() アメックス・ゴールド・ プリファード(AGP) | ![]() ヒルトンオーナーズアメックス プレミアム | |
|---|---|---|---|
| ① 年会費 | 82,500円 | 39,600円 | 66,000円 |
| ② 宿泊特典の取得条件 | 年間400万円で1泊 | 年間200万円で1泊2名 | 年間150万円で1泊/ 年間300万円で2泊 |
| ③-1 対象ホテルの幅 | マリオット系列のみ | 7系列(マリオット含む) | ヒルトン系列のみ |
| ③-2 宿泊特典の有効期限 | 発行から1年間 | 発行から1年間 | 発行から約1年間 |
| ③-3 週末利用 | 可 | 可 | 週末限定(金・土・日) |
| ④ 基本ポイント還元率 | 3%(マリオットPT) | 1~3%(アメックスPT) | 3%(ヒルトンPT)/ 実質1PT:0.3〜0.7% |
MBAは還元率3%と高水準ですが、ポイントはマリオット系列での利用に限られるため使い道が限定的です。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード(AGP)は基本1%ですが対象加盟店では3%になります。アメックスのメンバーシップ・リワードとして貯まるためマイルや他ポイントへの交換など使い道が広く、柔軟性が高いのが特徴です。
ヒルトンアメックスプレミアムは表面上3%ですが、1ポイントあたりの円換算が0.3〜0.7円程度のため実質的な還元率は低めです。ただしヒルトン系列での利用時は7%と高還元になります。
現時点での考えと今後
ここまで比較してきた結果、現時点では以下の2つの選択肢を軸に検討を進めています。
選択肢A:AGPへの乗り換え
年会費が39,600円とMBAの約半額である点、宿泊特典の対象ホテルが7系列と幅広い点、年間200万円という達成しやすい取得条件の点から、アメックス・ゴールド・プリファード(AGP)への乗り換えが現在最も有力な候補です。MBAで感じていた「ホテルの選択肢が限られる」「期限に追われる」という使いづらさが解消される可能性が高いと感じています。
最近、AGPの宿泊特典の対象が変更となりました。2026年度の対象ホテルは以下をご確認ください。
2026年度版 フリー・ステイ・ギフト(AGP)
選択肢B:移行期間を活用した戦略的な更新とダウングレード
本記事で詳しく説明した通り、移行期間中に一度更新して宿泊特典を取得した後、通常カードにダウングレードするという方法です。今年に限っては実質的なコストを抑えながら価値の高い宿泊特典を享受できる可能性があります。
どちらの選択肢が自分にとってベストなのか、引き続き情報収集と検討を続けていきます。実際に乗り換えを決断したタイミングや、移行期間の戦略を実行した結果については、改めて記事にする予定です。
注意事項
本記事で紹介しているアメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード(AGP)およびヒルトン・オナーズ・アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの特典や条件についても、今後改定される可能性があります。MBAが今回大幅な改悪を行ったように、どのカードも将来にわたって同じ条件が続く保証はありません。カードの申し込みや乗り換えを検討される際は、必ず各カードの公式サイトで最新情報をご確認ください。
同じようにMBAの改悪で乗り換えを検討されている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。





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